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2022/11/21 21st Tribo-PPRIME Workshop 2022へのメカニカルシール技術論文投稿とMichel Fillon Prize(Best Paper)受賞のお知らせ
平素は格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。
下記の通り、CNRS(フランス国立科学研究センター)の研究機関であるPPRIME Instituteが主催している21st Tribo-PPRIME Workshopにおいて、弊社の表面テクスチャリングメカニカルシール技術に関する技術論文を投稿し、研究発表を行いました結果、Michel Fillon Prize(Best Paper)を受賞しましたので、お知らせいたします。
1.投稿論文について
開催日 : 2022年10月6日(木)
名称 : 21st Tribo-PPRIME Workshop 2022
開催場所 : ANGOULÊME(フランス)
主催 : PPRIME Institute
講演プログラム : https://tribopprime2022.sciencesconf.org/
論文・講演タイトル :Recent developments in high speed mechanical seal applications with textured surface for e-motor shaft seals and cryogenic turbopumps
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2.Tribo-PPRIME Workshopについて
Tribo-PPRIME Workshopは、PPRIME Institute(フランス国立科学研究センターの研究部門)が主催し、2002年より毎年開催されています。軸受とシールが交互にテーマアップされ、今年は「高速アプリケーションにおけるシールの挑戦」がテーマとなり、欧州のシールメーカやユーザ、大学をはじめとする各種研究機関の研究者が参加し、活発な議論が行われました。当社で開発中の表面テクスチャシールの機能と本ワークショップのテーマが一致しており、欧州をはじめとする海外への技術PRを目的として参加したものです。
3.投稿論文の概要
本論文の内容
本論文では、超低摩擦・無漏電の高速eモータシャフト用メカニカルシールの開発について説明する。電動機シャフト冷却システム、減速機の応用例を紹介する。さらに、再使用ロケットエンジン用の極低温ターボポンプのメカニカルシールのシール性能も紹介されている。LH2(液体水素)、LOX(液体酸素)、LNG(液化天然ガス)など、各種極低温流体を用いた回転試験結果について解説する。
電気自動車用駆動モータ軸冷却システムへの適用
高出力密度の電気モータ(e-モータ)は、効率を高めるために回転速度の向上と組み合わせてシャフト冷却を必要とする場合が多い。 特に、メカニカルシールのシール摺動面の低摩擦と耐久性は、高速回転下での激しい摩擦を克服するために不可欠である。この課題は、動的シール摺動面での微視的な流量制御を可能にする革新的な表面テクスチャシーリング技術を使用することで解決できる。 表面テクスチャ加工されたメカニカルシールは、従来のシールと比較して、漏れを重要でないレベルまで低減し、摩擦を最大90%低減することができる。
極低温流体用シールへの適用
表面テクスチャリング技術は、高速シャフト回転による極低温条件にも適用することができる。流体力学的流体膜は、摩擦を劇的に低減し、シール摺動面の表面損傷を防ぐことができる。この技術は、トライボロジー条件の厳しい新エネルギー資源用ポンプにも応用できる。
4. Michel Fillon Prize(Best Paper)受賞について
Michel Fillon Prize(Best Paper)は、同ワークショップにおいて今回より新設されたものです。全9件の発表・論文の投稿があった中、当社の投稿論文が選出され、記念すべき1回目の受賞となりました。