製品情報
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燃料タンクアイソレーションバルブ(FTIV)
特長
ハイブリッド車両はガソリンとモーターの2つの動力源によって走行します。エンジンを停止しモーターのみで走行する際は、エンジンへのガソリン蒸気供給も停止するため、燃料タンク内では大量のガソリン蒸気が溜まってしまい、タンク内の圧力が上昇してしまいます。従って、タンク内の圧力制御が必要となります。尚、タンク内の圧力が飽和圧力に到達すると、ガソリンはそれ以上気化しません。また、気温などもタンクの圧力に影響します。
フューエルタンクアイソレーションバルブは、タンクにおいてガソリン蒸気を遮断および圧力制御し、大気への拡散を防ぎます。本バルブはハイブリッドカーにおいて、通常のパージバルブと合わせて使用されます。
本バルブは電流によって弁開放する他に、スプリングとダイアフラムによって自動的に開放することもできます。これにより、夜間の駐車時等、環境温度の低下によりタンク内が負圧状態になった際などに電流なしで弁を機能させることができます。
類似用途のタンクシャットオフバルブ(燃料タンク遮断弁)については、ハイブリッドカーでのパージ能力最適化、および通常のガソリン車においても、パージ能力が低い場合に使用され、ガソリン蒸気のキャニスタからの放出を遮断する役割を持ちます。システムの要求事項によっては、本バルブを使用することがあります。
製品仕様例
材質 | PA6.6 |
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使用温度 | -40°C ~ 85°C |
適応燃料 |
混合ガソリン(E22, E85, M15, M26, RSG E10) プレミアムガソリン(RON/ROZ95・98) 等 |
漏洩量 | 2mg/日 |
開放時圧力 | 30kPa以上でバルブ開放 (調整可) |
(注)上記値は一例です。ご検討に当たっては当社へご相談下さい。