イーグル工業について
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コーティング技術
世界中のさまざまな場面、用途で使用されるメカニカルシール。その多種多様なニーズに応えるためには、シール材料の選択が重要なカギをにぎります。しかし、省エネルギー(摩擦損失低減)、環境負荷軽減(漏れ抑制)など、メカニカルシールへの要求は高くなっており、単一組成のシール材料では対応しきれないケースもあります。そこで適用されるのが、基材の特性を活かしながら、その最表面、すなわちシール面(しゅう動面)に適切な機能を与えるコーティング技術です。
コーティング技術と設計技術を組み合わせた相乗効果により、メカニカルシールの適用範囲を大幅に拡大することができます。
DM-TiNコーティング
窒化チタン(TiN)コーティングは、工具や金型などの機械部品に多く使用されています。イーグル工業が採用しているダイナミックミキシング(DM)法は、次の特徴からメカニカルシールに適した優れた特性を、しゅう動面に付与することができます。
- 低温成膜のためひずみが小さい
- TiとNの比を最適化することで所要の特性を得ることができる
- 基材界面付近で混合層を形成するため、密着性に優れる


DLCコーティング
DLC(Diamond-like carbon)は、ダイヤモンドのsp3構造、グラファイトのsp2構造と含有水素で構成される物質の総称であり、幅広い分野で適用されています。
DLCは適切な組成を選択することで様々な特性を発揮することが知られており、メカニカルシール用のシール材料としても、仕様ごとにその構造が最適化されています。
また、高まり続ける摩擦損失低減要求を受け、DLC膜を活用したさらなる摩擦力低減(摩擦係数μ<0.01)技術の実用化研究を進めています。

ダイヤモンドコーティング
一般的に宝飾用途で知られているダイヤモンドは、その極めて高い機械的強度、および化学的安定性から工業用途へ広く適用されています。しかし、あらゆる物質の中で最も硬いダイヤモンドは、加工性が悪いという難点があります。私たちは、大幅に耐摩耗性、耐食性を向上させたメカニカルシールは、多結晶ダイヤモンドの特性制御、および高度な加工技術により実現しています。


