イーグル工業について
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試験計測技術
漏れ量計測技術
メカニカルシールは多種多様な条件や長時間での漏れ量の要求をクリアする必要があります。
この評価試験機では、複数サンプルに対して、メカニカルシールの密封性や耐久性を同時並行的に評価できます。
本試験機は、温度・回転数を自動で制御可能なプログラム運転機能を搭載しているため、実際にメカニカルシールが使用されるような様々な作動条件が組み合わさった複合的な運転条件での密封性・耐久性の評価を効率的に行うことが可能です。
微小トルク計測技術
微小トルク計測技術は、小型のロードセルおよびエアベアリングによって、1mNmオーダの精緻なトルク計測を可能とします。この技術により、イーグル工業のコア技術の一つである表面テクスチャリング技術の特徴である、メカニカルシールの微小な摩擦抵抗を正確に評価可能です。
この試験機では、回転数・圧力・温度を制御し、要求される環境下での評価試験を可能としています。最大30,000rpmの高回転下での評価試験が可能であり、昨今の自動車のEV駆動モータで求められるような高速回転にも対応可能です。
液膜厚さ計測技術
イーグル工業の表面テクスチャリング技術では、メカニカルシールのしゅう動する2つのリング間に流体の膜を積極的に形成することで回転時の摩擦抵抗を低減しています。
この膜はサブミクロン~ミクロンオーダと非常に薄く、通常の手法では計測が困難です。そこでEKKでは蛍光塗料を混ぜた流体にガラス越しにレーザーを照射し、発光量を高感度カメラで観察することで、膜の厚さを精度よく計測しています(レーザー励起蛍光法, LIF)。
この技術は、設計の妥当性の評価や数値解析精度の検証等に用いられています。
μ-PIVによる溝内部の流れの可視化技術
メカニカルシールに付与される表面テクスチャは非常に浅い溝で構成されており、通常ではその内部の流れを測定するのは非常に困難です。
イーグル工業ではμ-PIV法を用いることで,微小空間の流体の瞬間的な速度や、関連する性質を光学的に測定しています。蛍光粒子を含んだ流体にレーザー光を照射しながら高速度カメラで撮影し、微小時間の間の微小変位を測定することで、流体の速度や向きを求めることができます。
μ-PIV法を用いることで,流れの安定性を可視化したり、流体解析と比較することで設計の正確性の評価等が可能となります。
極低温試験技術
脱炭素社会の実現を目指し、液体水素や液化メタンなどの極低温流体を利用した技術の開発が世界中で進む中、メカニカルシールにも極低温環境下での高い信頼性が求められています。
イーグル工業は、低沸点かつ極低温という環境下でのシール特性を把握するため、極低温用の回転試験機を導入しています。本試験機では、液体窒素雰囲気下で回転するメカニカルシールの密封性と摩擦抵抗の評価が可能です。
私たちの持つ解析・加工技術やノウハウと組み合わせることで、液体窒素環境下で使用するシールの設計から評価試験まで、一貫して行う体制を整えています。