器用・不器用関係なし。
素直さが大切
シール製造部 リップシール1課 持田 保子
YASUKO MOCHIDA- 現在の仕事の内容を教えてください。
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私は製造部門のトレーナーとして、社内の新人教育を担当しています。工場には「yashiro(やしろ)」と呼ばれるトレーニング用の道場があって、入社から日が浅い人たちはここで技術を学び、ある程度の訓練をしてから製造現場に入ります。
私は社内で一番最初にトレーナーになったのですが、現在は各部門に1名以上のトレーナーが配属されています。
工場には、新卒入社以外にも年間を通じて新人さんが入社してこられますので、特に誰かの入社初日などはほぼつきっきりで教えることになります。それ以降は時々道場に様子を見に行って、必要に応じて指導する形ですかね。
新人教育以外にも、各部門で新人教育する立場の方々に対する指導も行います。育成上の課題や悩みについて話を聞いたり、相談に乗ったりしています。
- トレーナーの仕事の難しさを感じる瞬間はどんな時ですか?
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やはり相手が生身の人間ですので、個人によって性格も様々ですし、感情があるので、相手によって接し方や言い方を考えなければならない点でしょうか。
よく「褒めて伸ばす」と言われますが、そんなに単純ではないので。時には嫌な顔をされても、指導上伝えなければならないことは伝えるようにしています。長年トレーナーを務めさせてもらって感じるのは、やはり素直が一番、ということです。手先が器用な方が有利に見えるかもしれませんが、実は私も入社当初から不器用で。同期入社の子たちよりも習得が遅くて、焦った時期もありましたよ。なので、もともと不器用だからと気にするよりも、教えられたことを素直にやる、ということを心がけて訓練を積めば、人によっては驚くほど上達する人もいます。
- これまでで印象に残っている失敗体験はありますか?
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トレーナーになりたてのころは、先ほどお話したような「相手に合わせた教え方」というのがうまくできなくて、教えるのに必死になるあまり、新人さんに辛い思いをさせてしまったこともありました。その時はさすがに上司から諭されましたね。
よく言われることですが、世代間ギャップのようなものも感じることがあり、私が入社したころと同じ教え方では不十分で、より細かいところまでしっかり教えなければできるようにならなかったり、といったことも正直感じています。
どう伝えたらよいか、については今でもよく悩みますが、そんな時は周囲に相談するようにしています。私の周りの同僚の方々はみな優しいので、 第3者の意見も聞きつつ、試行錯誤しながら指導にあたっています。
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当社には立派な道場があり、新人教育の場が整備されています。器用・不器用はあまり関係なく、特別な技能も必要ありません。必要なのは素直さと、やる気です。
数ヶ月でしっかりとした技能を習得できる環境がありますので、未経験の方もぜひ安心してご応募ください。お待ちしております。